当社の企業活動のテーマは、安全かつ高品質な食品を、​適正な価格で、安定的にお届けすることです。
この使命を果たすために、私たちは常にたゆまぬ研究をつづけ、​その成果を敏速に製品化し、ダイナミックな成長を遂げてまいりました。​

知識と経験を行動するエネルギーに変え、さらに進化を続けるアリアケジャパン。
私たちの次なる挑戦は、​世界をフィールドに21世紀の食文化をクリエイトすることにあります。

私たちアリアケジャパンは畜産系天然調味料の​
リーディングカンパニーとして社会に貢献しています​

STORY1天然素材の美味しさを追求

天然調味料とは?

アリアケジャパンは、料理の出汁やソースのベースとなるブイヨン、コンソメ、フォン、湯など、味の基本となる調味料から完成品までを手掛ける食品加工メーカーです。​

天然素材の原料にこだわり、新鮮な鶏、豚、牛などの畜産原料や、魚介、野菜などから抽出した安全・安心で健康的な天然調味料を製造しています。

天然素材から旨味成分や香気成分を取り出し濃縮または粉末にした製品は、基礎調味料や化学調味料だけでは出せない、コク、複雑味、風味を付与することができます。​

1966年の創業以来培われた商品開発、抽出技術、製造設備により、原料調達から製品化までの一貫生産体制を構築しています。​天然素材の持つ旨味を最大限に活かした美味しさにこだわり、レストランと同じ味を工業的に再現、多くの製品で強みを発揮しています。​

新鮮な原料
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新鮮な原料
厨房と同じ製造工程
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厨房と同じ製造工程

時代のニーズに応える柔軟な体制​

今、天然調味料のメーカーには、技術力、研究開発力、さらに製造設備にいたるまで、総合力が求められています。
当社は畜産系天然調味料の国内最大手で、フォン、ブイヨンでは、国内市場の約6割のシェアを継続的に確保、業務用ラーメンスープやガラスープでも、国内シェアトップです。(㈱富士経済調べ)​

供給先は20,000社を超え、約2,500種類の自社製品を製造しており、多彩な調味料を作り分ける技術は、お客様との共同開発にも活かされています。​より安全かつ風味豊かな調味料を、細かなニーズに合わせてお届けする技術と、そして世界最高レベルの設備で高品質な製品を安定供給することで、多くのお客様から信頼されています。​

主な販売先分類

加工食品部門
加工食品メーカー、スパイスメーカーなど

外食部門
ラーメンチェーン、ファミリーレストラン、ホテル、レストラン、ファストフード、専門店など

中食、コンビニ部門
コンビニ、スーパー、弁当店、仕出し店など

天然素材を活かした
事業そのもので循環型社会の構築に貢献しています

当社は、食肉加工の後に残る骨(ガラ)を原料に、天然素材のエキスを抽出・製造しています。主力のスープは、貴重な天然素材を有効活用して製造しています。​ガラを煮込んだ後の製造工程においても、一貫して廃棄物の有効活用、再生可能エネルギーの使用に取り組み、事業のプロセス全体で、循環型社会に適合する製造工程を構築しています。​

STORY2アリアケジャパンの強み

市場を早期に開拓したパイオニアです​

創業者の岡田甲子男は、1966年にシューマイの具材に使うホタテの不漁に悩む食品会社から「ホタテの貝柱の味がする商品を作ってほしい」という依頼を受け、アサリを煮だしてホタテの味がするスープを開発し、これが大ヒットとなりました。​

1970年代には即席麺ブームが到来し、即席麺用に天然調味料需要が高まったことで、事業は大いに発展しました。

1978年には、当時の最新技術を取り入れた自動化された抽出工場を建設し、業界でいち早く工業化に成功しました。

当時、天然調味料メーカーは零細企業が多いなか、工場を自動化したことで大量生産が可能となり、市場で主導的地位を獲得しました。

1978年、抽出部門の増産体制を目的として日本食資工業株式会社を長崎県北松浦郡(現佐世保市)小佐々町に設立。​
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1978年、抽出部門の増産体制を目的として日本食資工業株式会社を長崎県北松浦郡(現佐世保市)小佐々町に設立。​

長年かけて構築したビジネスモデルに3つの強みがあります

Strength1高度な生産能力・技術力コンピュータ制御された大規模工場

原料から最終製品まで一貫体制により確実・大量に生産する能力を誇ります
コンピュータ制御で味を数値化(見える化)しています

当社の九州第2工場(敷地面積4万坪、延床面積1.7万坪)では、コンピュータを駆使した無人化システムを導入しています。
独自のイノベーションを継続的に行うことで、他社の追随を許さないプラント技術を確立しました。​高度なコンピュータ制御による大型プラントで、原料から最終製品まで一貫体制により生産される製品は、供給の安定性・高品質・均一性・安全衛生面で高く評価されています。​

品質を決める重要な要素は、素材の持つ「味」です。
​この「味」について計数分析する技術の獲得こそ、製品開発力を飛躍的に進歩させた​一因です。「おいしい」と評判のお店の味も、当社が独自に開発した、​「旨味・甘味・苦み・酸味・塩味」の、味の5大要素を数値化する技術により、​再現することができます。​

また、蓄積されたデータにより開発スピードが飛躍的に短縮され、​お客様が求める味の再現を迅速に行うことができます。

Strength2高度な品質・衛生管理力​国際的な認証を取得​

高度な食品衛生管理を実施、そのきっかけは米国での工場建設でした​

完全自動化、コンピュータ制御された工場では、食の安全・安心の確保を徹底しています。​高度な管理により、品質マネジメント認証ISO9001、環境マネジメント認証ISO14001、米国農務省(USDA)の衛生基準に基づく生産設備の整備、農業生産工程管理の国際認証GLOBAL G.A.P.の取得、高度な食品安全マネジメントシステムFSSC22000認証を取得しています。

これらの基礎となったのは、1990年米国での工場建設でした。​米国で自社工場を建設する際、世界で最も厳しい米国農務省の衛生基準を満たす必要がありました。​そこで得た衛生基準のノウハウを活かし、1998年長崎県に建設した九州第2工場では、世界最高レベルの衛生基準に基づく生産体制を実現しており、厳しい検査をパスした新鮮な原料に最先端の生産技術を融合させた、上質な製品を造り出しています。​

Strength3世界7極の生産体制国内外のニーズに対応

世界7極のグローバルな生産体制で現地のニーズに対応し、
世界中で高品質な製品の安定供給に努めています​

米国進出以降、海外進出を積極化し、1994年には中国に現地法人を設立、その後、自社工場を建設しました。​

また、洋食の本場である欧州にも進出しました。​2003年にフランス、2004年にベルギーに現地法人を設立し、2008年には両拠点において自社工場を建設しました。​その後現地の高級レストランなどにブイヨンなどを納入し、欧州圏での拡販を向上させています。​他にも、台湾やオランダの企業を取得、2016年にはインドネシアに進出し、ハラル認証工場を建設しました。​現在、日本を含めて世界7箇所に工場があり、日本への原料の供給と、現地企業への供給の両面で、事業を拡大しています。(米国法人は2019年3月に売却)​

3つの強みのシナジーで圧倒的な優位性を発揮しています

3つの強みがシナジーを発揮し、外食産業、中食産業、加工食品産業など、多岐にわたる20,000社以上の企業と取引があり、強固な基盤を築いています。

高品質な畜産系の天然調味料やスープを確実かつ大量に製造するためには、大変な時間とコストがかかり、またノウハウが必要です。
そのため、多くの食品会社、加工食品会社、外食、中食などでは、業務用スープをベースに使用しています。

さらに、当社が支持される理由として開発体制があげられます。
当社は自ら市場動向の調査を行いニーズを先取りした製品を開発。
それにより様々な味のベースとなる製品を提案し、
お客様のニーズに合ったアレンジを提供しています。

そのため、当社製品への評価は高く、安定した利益の確保にも繋がっています。

R&Dセンター(中央研究所)
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R&Dセンター(中央研究所)

STORY3将来ビジョン

成長戦略を推進します

ベルギー、フランス、オランダの欧州3拠点、中国、台湾、インドネシアを含むASEAN地域の世界7極体制に加え、今後は成長が期待されるホワイトスペース市場の開拓も視野に入れています。世界各地で、日本への原料供給機能の強化とともに、現地向け新製品の開発による現地市場でのシェア拡大に取り組みます。
今後も、安全、安心で高品質な天然調味料を、適正な価格で、より早く、そして確実に提供して、アリアケブランドの確立を目指します。

環境や社会との共存関係を発展させます

当社は、自然の恵みを原料とする食品企業として、環境と社会との共存関係発展に努めています。​
まず、事業の起点となる原料に天然資源を有効活用することで、循環型社会プロセスの一翼を担っています。​
さらに、原料の仕入れから製品の出荷まで、太陽光パネルの設置、炊き出し残渣の有効活用、エネルギーの有効活用、温室効果ガスの排出削減、廃棄物・排出物・使用水の削減などにも取り組み、事業の全工程で、環境配慮、循環型社会の構築に取り組んでいます。​
諫早干拓農場にあるアリアケファームは、持続可能な農業生産のために、環境への配慮をしつつ、働く人の安全と福祉に配慮した農業法人を目指し、農産物生産の国際認証GLOBAL G.A.P.を取得しました。この干拓地特有のミネラル豊富な土壌から収穫された元気な野菜を原料とすることで、トレーサビリティの確保と高付加価値製品の開発が可能となりました。​
また、新たな取り組みとして、自然エネルギーとアリアケ独自の水耕栽培技術で高付加価値野菜の栽培の研究も行っています。​ ​

さらに、豊かな自然を共有する地域社会の振興や、その自然の恵みによって成長する人材の育成にも注力しています。
これらの取り組みは、国際連合の持続可能な開発目標(SDGs)の精神とも共通しています。
当社は創業時から天然資源の有効活用を行うなど、SDGsへの貢献を事業活動によって推進しています。

地域振興

  • 長崎県北松浦郡佐々町:災害時の食糧等の供給協力を締結
  • 長崎県の地域イベントへの協賛
  • 地域再生プロジェクトへの参画

人材育成

  • 岡田甲子男記念奨学財団(創業者岡田甲子男が100億円の私財を投じて設立した財団)が就学支援
  • 地域人材育成プロジェクトへの参画

社会課題に対して事業で貢献、
社会的利益に寄与するイノベーションを追求します

社会には様々な課題が山積しています。
外食・食品産業では少子高齢化による人手不足が深刻化し、
業務用天然調味料への需要の高まりに繋がっています。

また、一部企業を起因とする食の安全の問題も頻発、
さらに、恒常的な課題に加え、疫病や毎年発生する大規模な自然災害など、
突発的事象による食の安定供給リスクも顕在化しています。
これらに対して、アリアケグループは独自のビジネスモデルの強みを活かし、
課題解決やリスクの低減に日々貢献しています。

人類を取り巻く環境が不確実性を増すなか、
アリアケグループは、新しい価値を世界に提供し続ける企業として、
社会的利益に寄与するイノベーションを追求し、
持続的な成長を目指します。